中学受験(2018)→中学生活

2018年2月の中学受験・合格を経て、国立大附属中の様子と子育ての記録を書いていきます。

学校説明会&現役生徒の声(渋谷渋谷)

渋渋の学校説明会に参加しました。

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ビデオによる学校説明

3つの教育目標

1. 自調自考
  • シラバスを活用し、今学んでいることが何につながるのかを理解してもらう。
  • ノーチャイム
  • 校外学習は生徒自ら考える
  • 自調自考論文
2. 国際人としても資質を養う
  • 海外研修
  • 留学生の受け入れ
  • 模擬国連への参加
  • ユネスコスクール認定
  • 中1からの英語学習開始で問題ない
  • 帰国生には現地と同レベルの授業を行う
3. 高い倫理感を育てる
  • 35回の校長講話
  • ノブレスオブリージュという考え方
  • 飛龍祭(学習発表会)の企画運営

卒業生との交流

大人になる過程で、どのような大人になりたいかを考えるきっかけとしている。

校長挨拶(田村校長)

答えがない時代に自ら考える学校。自ら動かなければ何も変わらない時代。
渋幕と渋渋はちょっと違う。(どう違うかはコメントなし→1人ですが生徒さんからコメントもらいました)

副校長のお話

  • 生徒数は200名/学年で、男女比はおよそ半々。
  • 完全中高一貫、高校進学時の受験なし。
  • 帰国生で英語で受験した子(第1外国語が英語)の英語は別授業
  • 習熟度別クラスなし
  • 親の転勤の際も籍を残して戻ることが可能

進学

  • 高2から文系と理系をざっくりと分け、高3からクラスを理系と文系に分ける。理系6割、文系4割くらいになる。
  • 生徒に進学先の希望を聞くと、国公立が7割、私立が2割、海外が1割と回答する。
  • 海外大学進学志望者のために、海外大学に進学した卒業生との交流を設けている。

部活

  • スポーツ施設(特にグラウンド)は豊富ではないため、校外の施設も併用している

生徒像

  • 本当に多様性に富んでいる。
  • 特徴をあげるとすれば、男女がよく協力して物事に取り組んでいる。温厚な子が多い。
  • 留学生・帰国生がいることから、海外のニュースであっても、友達の国として捉えるような国際感覚が養われている。

入試

入試の機会は4回(帰国生1回含む)

帰国生(1回)

条件:海外在住2年(実際は1.5年)以上

英語型、作文型

一般入試(3回)

2月1日、2日、5日

複数回入試による優遇

受験料の割引がある。学力検査にはない(昔はあった)。

傾向と対策
  • 男女比を調整するため男女で合格最低点が異なる。
  • 3回の入試のうち、2月1日が狙い目。2/2は優秀な男子が多いが合格しても入学に至る子が比較的少ない。
  • 2/5の出願は2/4まで可能なので、2/3までの結果で判断来てもらうと良い。
  • 300点満点で、6割得点できれば合格ライン
  • 赤本で過去問をやって欲しい
  • 1教科の足切りはない
  • 算数で差がつく、次は国語
  • 特待生は約30名/年

【国語】

  • 出題方針
    例年通り。過去問をやればよい。選択問題もあるが、記述を重視している。
  • 対策
    過去問をやる。読書量の多い生徒が多く合格している印象。記述問題は練習量が大事。問われている出題意図を理解する。本文中の内容の切り貼りでは高得点は難しい。漢字は正確に書けるかを見ている。
  • 希望する生徒像
    言葉の重要性を理解して考えの筋道を考えることができる子

【算数】

  • 出題方針
    今年は1点変更あり。
    ⇒1⃣はこれまで穴埋めだったのが、記述になった。
    早く正確に解く計算力、数学的なものの見方、立体や数え方(場合分け)、説明がしっかりできているかをみている。
  • 対策
    記述の問題で答えだけを書くのは満点はあげられないため、途中の式をかくこと。
    また、数式の意味が分からないと加点できない。言葉での補足があるとよい。

【社会】

  • 出題方針
    形式は例年通り
    ポイント
    ①世界や社会の動きに関心があるか
    ②努力をしているかどうか
    ③考えることができるか、問題文を注意深く読んでいるか
    ④表現する力があるかどうか
  • 対策
    ①新聞やテレビニュースを見る
    ②基礎的な知識を身につけておく
    ③④知識だけではなく、因果関係を説明できるようにする
    例年、問題文や資料の見落としが見受けられるため、問題と資料をよく読むこと。

【理科】

  • 出題方針
    4分野(物理、生物、化学、地学)をまたいだ問題も出す。
    過去問が最も参考になる。
    以下の力を持っているかみている
    ・理解する力
    ・考える力
    ・表現する力
  • 対策
    過去問を解く。
    身近なことに興味を持つこと。光の速さを答えられる子は多いが、どうやって光の速さを調べたのか?等、自分で調べてみる。

生徒の声

男子(中2)

  • 渋渋は第一志望ではなかった。第一志望と第二志望は2/1と2/3受験の学校だった。
  • 塾は中1から鉄緑会に通っている。鉄緑会は約3時間/科目/週で、1科目受講している。鉄緑会は授業が面白いとかそういうことではなく、3時間監禁されてひたすら問題を解かされているといった印象。宿題も多い。鉄緑会に通っている理由は、学校の授業に遅れないためで、東大を目指しているというわけではない。
    授業の楽しさは、渋渋>小学校の時の進学塾>>鉄緑
  • 渋渋と鉄緑会それぞれで宿題が出るが、部活(体育系)も楽しめている。
  • 渋渋と渋幕の交流は全くない。校長先生が同じだけ。

男子(中2)

以下の点を除き、上記の男子生徒と同じ回答でした。

  • 帰国生で受験した(小学生の時に3年以上)。
  • 鉄緑会に通っていて2科目受講している。帰国生だが英語も受講している。

女子(中1)

  • 渋渋が第一志望だった(第1回の2/1に受験して合格)。理由は、海外大学進学実績が高く御三家と比べても渋渋が最も「自由」だと思ったから。入学したら、思った通り自由だった。渋幕ではなく渋渋を選んだ理由は、渋渋の副校長先生が素晴らしいと思ったから。
  • 塾は鉄緑会に通っているが、東大ではなく海外大学を目指している。そのために柳井財団の奨学金↓がもらえるよう頑張っている。

海外大学入学者が増えている。プリンストン大、スタンフォード大に合格した生徒はどちらも東大に合格し、1人はプリンストン大に、もう1人はスタンフォード大ではなく東大に入学した。
海外大学進学にあたり、柳井正財団から4名が奨学金(7万ドル/年×4年)をもらうことになった。(渋幕で2名、渋渋で2名で枠をもらっている。開成は3名。)

柳井正財団HP:海外大学進学を目指す方へ – HLAB
海外大学に合格者は2017年は7名(中1から英語を始めて海外大学に行ったのは1名)。

模試(学校別&合格力判定サピックスオープン)&学校説明会(渋谷渋谷) - 中学受験(首都圏)&子育て

生徒さんとお話して思ったのは、中1、中2とは思えないくらいしっかりしているということと、塾に通っている中学生が先生の説明より多いかもしれないということでした。(話をした3名全員が鉄緑会に通っていましたから。。)

塾は中学ではできるだけ通わないように伝えている。高1から塾に行き始める子もいるが、高1で2割、高3で6~7割程度で、週1-3回の生徒が多いようだ。鉄緑会に通っている生徒もいるが、大変そうに見える。

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