入試説明会&現役生徒・先生の声(渋谷幕張)
渋谷幕張の入試説明会に参加しました。
ビデオによる学校説明
自調自考
- シラバスの活用(毎年改訂)
- 今学んでいることが何につながるのかを理解してもらう
- ノーチャイム
- 学校行事、校外研修は生徒自ら考える
- 校長講話
国際人としての資質を養う
施設
- テニスコート、体育館、グラウンド、屋内プール(温水)、図書館(東日本最大規模?)など充実
- カフェテリア、売店あり
その他
- 部活動が盛んで全国レベルの部がいくつかある
- 著名人による講演
校長挨拶(田村校長)
1983年(プラザ合意の翌年)に開校した。手本がない時代になり、自ら考えることが必要となった。自ら目標を立てて自ら実践しなければならない。
教育目標は、自調自考、高い倫理感、国際人としての資質を養う(渋渋と同じ)。
入試対策室長
出願がインターネットに変更され、それに伴い支払いもクレジットカード、コンビニなどに変更となった。
インターネットでの出願手続き後に、プリントアウトした願書を各入試の指定期日までに簡易書留で郵送(消印有効)。入試は3回(帰国生1回含む)。
一次入試
- 出願期間: 2017年12月15日 9:00~2018年1月10日 15:00
- 入試日: 2018年1月22日(月)
- 合格発表: 2018年1月24日(水)10時頃~15:00(合格通知書は窓口にて配布)
- 入学手続: 2018年1月24日10:00~25日 15:00。延納希望者は50,000円を支払う。
二次入試
- 出願期間: 2018年1月24日9:00~2018年1月27日 15:00
- 入試日: 2018年2月2日(金)
- 合格発表: 2018年2月3日(水)10時頃~18:00(合格通知書は窓口にて配布)
- 入学手続: 2018年2月3日 10:00~18:00
二次入試合格者の9割が一次入試の不合格者だそうです。
一次・二次入試共通(入学手続き以降)
- 最終手続: 2018年2月11日 8:30~14:00
- 保護者説明会: 2018年2月22日 10:00~12:00
入学者数は中学は300名程度。高校からの入学者は60名程度募集。
延納手続きをせずに入学手続きを完了する生徒(=第一志望校が渋幕)が今年は100人を超えた。一方で、一次入試合格者のうちの延納希望者の実際の入学者数は減っている。つまり、渋幕を併願校として受験して合格した子が2月1日受験の第一志望校に合格していることが多いことがうかがえる。
大学進学
- 他の学校と違って大学進学に対する現役志向が強い。
- 進学校の中では、音大、美大、海外大学進学者が多い。
- 今年は単年で延べ26人合格(一般生15人、帰国生11人)。
- 帰国生だから海外大学に合格するのでは?と言われるが、帰国時の英語力(小学生レベル)では海外大学には合格できない。渋幕での教育成果ともいえる。
- 北米大学は点数だけでは合格できず、専門分野への関心の深さや学習以外の面も評価対象となる。
- 有名海外大学側の希望で渋幕に説明会に来るようになった。
サポート体制
- 特待生、奨学金制度がある。
- 学習が遅れそうな生徒にはしっかりフォローするため心配はいらない。
入試日当日のアドバイス5つ
- 駅が混在する。雪が降ると駅から学校まで30分かかることもあるため、余裕を持った移動計画を。
- 試験直前にトイレに行く子が多い。学校に着いたらまずトイレ。
- 試験中は筆箱は使えないため、輪ゴムなどでまとめる準備を。
- 持ち物に20-30 cmの定規が追加されている。持ち物は前日までにしっかり確認。
- 校舎内では待ち合わせができない。試験終了後の待ち合わせ場所を親子で事前に確認。
各教科担当から入試問題傾向
国語
出題方針は例年通り。
読解問題は①論理的文章、②文学的文章を出す。
①論理的文章
抽象的⇒具体的、具体的⇒抽象的な説明ができるように。意味段落をまとめる問題も出る。
②文学的文章
小説作法、文脈、登場人物の心情、文学的知識(著者の他の作品名など)を問う。
近代小説を読んでいる子に入学して欲しい。
語彙も問うので慣用句等を勉強しておくこと。字を正確、丁寧に書くこと。誤字脱字は減点。
「理由(Why)」を問われているのか、「何(What)」を問われているのかをよく読み、文末表現(~のため。~こと。)に注意。
算数
一次入試は大問5つ、二次入試は大問6つ。過去問をやること。
- 条件を整理し場合の数を数える
- 決まりや規則を求める
- グラフを用いる
- 平面図形の長さや面積
- 空間図形の長さや表面積、体積
時間は短いため、全体を見て解ける問題から解くこと。問題文が長いものもある。
答案は丁寧に書くこと。
社会
試験時間が45分になったが、40分の頃と同じ問題数。
大問は①公民②歴史③地理。
- 問題の順番にこだわらない。解ける問題から解く。
- 字数指定の問題は指定の8割以上。
- 部分点を積極的に取るため、記述問題は何か書くこと。
- 読む人を意識した解答文にすること。
- 生活に身近なものをテーマに取り入れている。
- 歴史は様々な記述問題を出している。問題文の中のヒントをうまく使うこと。
- 地理はグラフや地図を読み取ることが大事。
理科
過去問が参考になる。説明文を丁寧によく読む。
4領域に分けた出題はせず、複数の領域をまたぐ問題を出す。
単位の扱いが重要。
記述問題の注意点
- 問題文の言い換えではなく、問われていることに答えること。
- 主語と述語が対応していること。読み返す。説明を曖昧にしないこと。
- 丁寧な文字で書くこと。判別が難しいと点数にならないこともある。
普段から分からないことは自ら調べて欲しい。
持ち物に直定規を加えたのは理科。直線を引くためのもので出題傾向が変わった訳ではない。
生徒の声
渋渋と異なり、塾に通っている中学生が少ない印象でした。(渋渋の様子はこちら )
男子(中2)
- 塾には通っていない。周りにも塾に通っている友達はあまりいない。
- 部活に所属している。
- 渋幕が第一志望だったが特にこれといった理由はなく、説明会に参加した父の勧めで受験した。
- 全9クラスのうち3クラスに帰国生がいる。
女子(中1、一度に3名)
- 3人とも塾には通っていない。周りにも少ない。
- 全員部活に所属している。
- 中二で公立中学の内容をだいたい終わらせるらしいが、進度が早くて大変という感じはない。
先生
- 中学から入学した生徒と高校から入学した生徒の学習進度の差は約1年分ある。遅れは科目によるが高1の終わりか高2の終わりまでに追いつくようにしている。
- 渋幕の授業だけの英語力で海外大学に合格するのは難しいと思う。海外大学に合格している生徒は、自ら学びたいと思い、学校の授業以外にも英語の勉強をしている。海外大学合格者がみんな英語や国際系の部活動に所属しているわけではない。
- 渋幕には柳井財団への推薦枠が2名分あるが、渋幕が推薦しても財団側での審査はある。
- 海外大学進学のための奨学金は世の中的に充実しているとはいえず、学費面の理由で海外大学を退学し、日本の大学に再入学した卒業生もいる。
校内見学
説明会後に敷地内を見学しました。やはり敷地・運動施設の広さが渋渋と大きく異なる点でした。学校周辺の環境も渋谷と幕張では大きく異なります。