中学受験(2018)→中学生活

2018年2月の中学受験・合格を経て、国立大附属中の様子と子育ての記録を書いていきます。

学校説明会(灘)その2

前回のつづきです。

教頭先生による入試・学校生活の説明

 - 入試 -
調査書

中高共に調査書が必要。中学入試は5年生~6年生の12月まで欠席日数を見ている。欠席日数が多い*場合は必ず理由を書いて欲しい。妥当な理由(「家事都合」などはやめた方が良い。また、「インフルエンザ」は出席停止=出席すべき日ではないため、理由にならない)であれば不問にしている。不登校でもやむを得ない場合は不問とする。

*出席すべき日数の1/4以上休んでたら休みが多いと判断

調査書の内容(欠席日数)で不合格となる場合は受験の前に自宅に電話して確認しているので、電話がなければ調査書は問題ないと考えてOK。はっきり言って調査書は欠席日数しか見ていない。早退、遅刻も見ていない。担任所見を丁寧に書いても流し読みしているから、担任の先生に簡単でOKと伝えてもらって構わない。成績は書いてもらうが、担任所見と成績では落とさない。逆に、調査書(欠席日数)がクリアしていれば、他の要素がどんなに素晴らしくても合格判定のプラス要素にはならない。後は入試の成績(=点数)が全て

繰り上げ合格

首都圏など、合格しても入学しない人数を予測して調整している。住所に関係なく繰り上げ合格の対象となる点数の人には全て連絡する。連絡時に電話を受け取れなくてもスルーはしない。とはいえ、繰り上げ合格自体は2年前を除いてあまり発生していない合格最低点に1点不足している人は多い年で10人くらいいて、10人全員に入学してもらうと困るが、全員に声をかけている。ボーダーを4~5点下回っているまず無理だろう。(次回の入試担当の先生のお話にも関連)
繰り上げ合格の連絡のタイミングは、確実に入学しそうな人数が読めてくる2月の首都圏入試が終わった頃

↑ 以上が、重要にもかかわらず昨年まではスライドを使って説明を先にしていて十分に説明できていなかった点。

↓ ここからスライド資料を用いた説明
- 立地 -

学校の敷地は自然堤防上の土地で、昔は郡部(神戸市ではなかった)ため地価が安く、広い敷地を確保できた。その分、六甲山からの川の水と共に流されて来る砂で学校横の住吉川をはじめ周りの川は天井川で環境が悪かった。阪神大水害の後、砂防ダムが整備されて氾濫リスクが減った。

www.kkr.mlit.go.jp

神戸市にも編入され、風致地区に指定されたことから土地の価値が高まった。風致地区には建物の高さ制限があるが、住吉川を挟む国道沿いのタワーマンション2棟が学校からの六甲山の眺めを分断してしまった。

- 施設 -

球技用のグラウンドは2つあり、一つは野球用、もう一つはラグビーサッカーの公式試合ができる広いグラウンド。プールはエアドーム型。コンピュータは60台。図書館は広い。

- 不文律(4つ) -

校則はないが4つの不文律がある。

  1. 髪を染めない
  2. 長ズボンで登校する(×短パン)
  3. 靴で登校する(×雪駄、サンダル)
  4. 自転車通学しない(学校に駐輪場がないため。自宅の最寄り駅まではOK)
- 教員・科目 -

女性教員は家庭科のみ(たまたま)
社会、理科という科目はない(物理、生物といった区分)
ネイティヴによる英語授業はクラスを2分割した少人数制

- 学校生活 -

通学時間は30-60分が最も多く、次は60-90分。岡山、名古屋の新幹線通学は普通になってきた。

学習時間(自宅)は1~2時間が最も多い。短いように思うかもしれないが、塾で勉強している生徒がいるため。中学の期間中の通塾は全く勧めない。学校の宿題もあり、塾で潰れる子もいて問題。合格発表日の申し込みで入塾テスト免除という言葉に誘惑されてはいけない灘に合格する子はいつでも入塾できる塾は進学実績をアピールするが、優秀な子を入塾させることに成功しただけ。

灘ではお山の大将にはなれない。みんなが優れていて、他者を尊敬できる子が集まっている。入試順位とその後の成績は全く相関がない。入試をもう一度やると大幅に合格者が入れ替わるはず。

食堂あり。

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中間考査期末考査の他、長期休み明けの英数国の宿題考査がある。
クラブ活動は9割の生徒が参加し、兼部も可能。硬式テニスが強く毎年全国大会に出場しているが、実は中学で硬式テニスをやっている学校が少ないこともある。鉄研LEGOもある。

高校修学旅行は沖縄が多い。来年は初めの海外(ハワイ)。

高1で留学(18日間)がある。今年はテロで中止になったが、毎年50人くらいが参加している。

生徒の100%自主的な活動で国際化学オリンピックでメダルを取ってくる。

次回、その3(入試担当の先生のお話)に続く。